『会者定離』。中学校の卒業の時のクラスの寄せ書きで、同級生の女の子が記したこの言葉。その時はその中学生離れした大人びた言葉にカッコ良さだけ感じてたんだけど、それから歳を重ね重ねるにつれて、この言葉の持つ深さが心にずしんずしんと響き染みてくるようになってきた。いや、きている。
沢山の人と知り合い、関わり合っていけるということは何を置いても人生の醍醐味ではあると思うんだけど、それはイコールとして知り合い関わっていく人の数だけ大なり小なりの別れがいつか訪れる、ということで。でもそのことだけを考えると悲しいけど、やっぱり人との出会いが与えてくれるものは何よりもかけがえのないものだから、その一つ一つを大切にしていきたいと、結局は当たり前のことなんだけど、ひとつのお別れが徐々に近づいているのかもしれないという切ない予感を感じる昨今、そんなことを強く思う。