げひらの草子

おむこんです。じわじわきてくれれば幸いです。ねえ聞いて、言葉は無限、だったらダジャレもきっと無限。(本文の内容とタイトルはあまり関係ないことが多いです)。『うたしりとり』は、「俺はググらない!」という鉄のルールがあります。故に力を貸してください。タイトル、うたしりとりの既出はブログ内検索(プロフィールの下の「記事を検索」)で調べられます。

omcon2007-01-06

こんばんは、昨日寝た時は微塵も気配はなかったのに、今朝起きたら窓の外には10センチ以上雪が積もっておりました…おむこんです。…でも気温は高めだったせいでかなり水気の多い、雪かきするにはかなり重たい雪だったけど…ふぅ…
んなわけで、みるみる積もる粒の大きなボタ雪はずっと降り続いたため、家のまわりを朝昼二回と会社のまわりと雪かき三昧。でも午後の部の雪かきをこなしたらなんだか体がぽかぽかしてしまって、なんとなく昼寝気分にもならなかったので、買いっぱなしでずっと放っておいたよしもとばななの『ひとかげ』を読んだ。これは高校生の時に俺が目覚めるきっかけになった短編小説『とかげ』の14年後のリメイクで、この本が出るってことを新聞の欄外広告で知った時に即買いくらいの勢いで買った割にはずっと部屋の棚に置いたままだったんだけど、読むにはこのタイミングやっ!と思ってバッと表紙を開いて一気読み。中身はやっぱりリメイクだけあって、14年前にばななさんが言い足りなかったところが言い足してあったけど、話の本筋は(当たり前だけど)ほとんどそのままなぞってあったので、本当にかなりふわっと読み進めていった。でもどう考えてもラストシーン直前になってもまだだいぶページが残ってて、あれ、そういえば元の『とかげ』は短編集のうちの一話だったのに、それのリメイクでハードカバーって…もしかして後日談がたっぷり?な
んて逡巡したのだが、なんのことはない、話はあっさりクローズし、その後には『とかげ』がそのまま収録されていた。個人的には一冊にまとめちゃうんじゃなくて、あくまで別のものとして読み比べたかったかな、と。もちろん基本に流れる「わかろうとすること」は大好きなテーマなので楽しんで読んだが、俺的には『とかげ』の鋭くえぐられるタッチの方が好きかな、と。