げひらの草子

おむこんです。じわじわきてくれれば幸いです。ねえ聞いて、言葉は無限、だったらダジャレもきっと無限。(本文の内容とタイトルはあまり関係ないことが多いです)。『うたしりとり』は、「俺はググらない!」という鉄のルールがあります。故に力を貸してください。タイトル、うたしりとりの既出はブログ内検索(プロフィールの下の「記事を検索」)で調べられます。

さて。読んじゃいました。遂に遂に『電車男』。微妙な親友メンマちゃん(仮称)の微妙な勧めで買ってみたものの、自分の心に響く方向の本なのか、ちょっと躊躇していたのだが・・・(昼飯や手伝いは挟んだけど)一気に読んじゃった!!(←ここだけマギー審司風でお願いします)
いやーこれも本当にいいおとぎ話でした。まあ一時期ネットジャンキーに近かった頃に2ちゃんねるはよくROMって(=書き込みはしないが読んで)いてあの独特の空気感を予備知識的に持っていたせいもあって、いわば「とある掲示板に書き込まれた『電車男』とその『友達』たちのカキコミの抜粋」で99%が構成されているこの本にもすっと入っていくことができて、すっかり夢中になってしまった。
読み終えたあとで少しネットで調べたら、この本の続きがあるとかで、少し探してみたんだけど、結局見付からずに、世の女性諸氏が『電車男』について主に批判(ヤラセだとか自作自演=いわゆる2ちゃんで言う「ネタ」だとか…)している掲示板に迷い着いてしまって、そういう否定的な意見も甘んじて読んでみた。
確かにその女性諸氏の言ってることは事実かもしれない。はねトびの『TSUKAJI24』を「あの子(いとうあいこだっけ?)は本気で塚地のこと好きだって」って最終回の最後の最後まで信じて疑わなかった俺だからもし本当にそうだとして見抜けていないのかもしれない。
「でもいいじゃん」って思うのだ。こういう『救い』のおとぎ話、ファンタジーがあったってさ。だからこそこうして活字になってるわけだし。『電車男』の『エルメスエルメス子)』への思いをからかい、うらやましがり、挙げ足取りながらも必死で背中を押しまくる『友達』たちのエネルギーは素直に素敵だったし。ホント、この話はネット社会の『救い』として存在させていいと思う。
もちろん『電車男』は本人の気付かないところにこの物語の主人公(って呼んでいいのかな?)たる人間力を隠し持っていたんだと思うし、ヒロインの『エルメスエルメス子)』も懐の深い素敵なお姫さまであったからこそ生まれた奇跡であると思う。
…このくらいだったらネタバレになってないスかね?教授(仮称)?
でもちょっと特異なコミュニティで生まれたひとりひとりのポジティブなベクトルのリンクが産み出したものは、単純に美しかった。それをわかろうとすることができるだけの心の余裕を持ち合わせている人は是非一度この疑似リアルタイムなドキドキ感を味わってみることをオススメするよ。それが漏れのFAw。

電車男

電車男